市販薬やクリームで首イボがとれない理由
市販クリームは首イボに効果がない?
「首イボ」と検索すると、首のイボを自分で取るための市販薬や薬局・ドラッグストアで購入できるイボ取りクリームの情報など、たくさん出てくると思います。
・保湿には首イボをとる効果がある
・杏仁オイルで首イボが取れる
・ハトムギで首イボが取れる
・ドクダミエキスで首イボが取れる
とくに、塗ると首イボが取れるとされるクリームやジェルの紹介記事がたくさん見つかるかと思います。
本当に上記のような方法や、クリームを塗るだけで首イボが取れるのであれば、こんな素晴らしいことはないですよね!
でも、最初にハッキリ答えを書いてしまうと、
首イボは、クリームやジェルでは取れません。
検索で出てくる情報の何が間違っているか?
なぜ、首イボが市販の塗り薬では取れないのか?
を1つひとつ解説していきます。
*首イボには、”良性のできもの”と”ウイルス性のイボ”があり、このページで解説していく内容は、“良性のできもの”について話を進めていきます。
首イボが1回でとれる、mikoメソッドについての詳細や予約方法については、「首のぽつぽつを除去!mikoメソッドとは」をご覧ください。
目次
間違いその1:首イボの正体は古くなった角質のかたまり
さまざまなキュレーションサイトやブログでは以下のように説明されています。
・首イボは、角質が固まって取れなくなっているもの。その原因としては、肌の乾燥や、潤いの不足、さらに蓄積された肌ダメージに老化、代謝力の低下です。
⇒いかにも、スキンケアで取れそうなものという書き方をしていますが、現実は全然違います。
あなたが気になる首イボが、
・アクロコルドン
・軟性線維腫
である場合は、良性の皮膚腫瘍です。
「良性の皮膚腫瘍」と書くと、なんだか怖いもののように感じますが、大丈夫です。
誰もが持っている“ホクロ”も「良性腫瘍」です。
普通に考えて、ホクロが塗り薬で取れる……とは考えにくいですよね。
ほくろがスキンケアで取れないのと同じように、イボもスキンケアでは取れません。
間違いその2:首にできたポツポツ(首イボ)に対する対策として最も重要なことは保湿
こちらも先ほどと同じ理論ですね。
「首イボ=古い角質」=保湿すれば古い角質は取れる。
という関係性で語られていますが、そもそもの「首イボ=古い角質」という考え方が間違いです。
「首イボ≠古い角質」です。
むしろ、
「首イボ=良性の皮膚腫瘍」
ですから、古い角質を取る=保湿が大事という理論が正しいとしても、このサイトをお読みになっている皆さんが取りたいのは、角質ではなく「首イボ」です。
首イボは保湿では取れないので注意が必要です。
市販クリーム(治療薬)が効果がない理由
それぞれの理由についてお伝えします。
ヨクイニンでは首イボが取れない訳
ヨクイニンは、漢方薬としておなじみの成分で、ウイルス性のイボには有効です。
「ヨクイニン」という成分が、イボの硬い膜に浸透しやすく取りやすくなるということがわかったと書いてあるサイトもあったのですが、これは医学的には根拠がありません。。
たとえ、民間療法的に効果が見られたとしても、それはあくまで「ウイルス性のイボ」に対してです。
私の経験では、約11年間で月に16,000個ほどイボを取り扱っていますが、首にあるイボがウイルス性であると診断したのは全体の約2%です。
残りの98%は「良性の皮膚腫瘍であるイボ」の可能性が高いため、ヨクイニンでは取れません。
詳細はこちらから ▷ ヨクイニン(ハトムギエキス)で首イボは取れない?
ハトムギでは首イボが取れない訳
私たちの生活で最も馴染みのある「ハトムギ」は、お茶です。
それ以外にも、最近ではシリアルなどでも見かけるようになりましたよね。
ハトムギ自体には、アミノ酸、ビタミンB1、B2、鉄、カルシウム、食物繊維などが含まれており、美肌効果があることは確かです。
しかし、美肌効果と首イボが取れることに関係はありません。ご注意ください。
杏仁オイルでは首イボが取れない訳
杏仁オイルの肌への効果は、含まれている脂肪酸の種類によります。
酸化しにくいオイルなので、スキンケアオイルとしては刺激もなく良い成分だと思います。
杏仁オイルで首イボが取れると発信しているサイトでは
「肌の老化 ⇒ 古い角質層が固まる ⇒ 首イボになる ⇒ 杏仁オイルは保湿性が良く固くなった角質層を取り除く」
というような流れで話で進んでいきますが、
「肌の老化 ⇒ 古い角質層が固まる ≠ 首イボになる」
です。
何度も言いますが、角質層が首イボになることはありません!
そのため、杏仁オイルを塗ることで首イボが取れることもないのです。
ドクダミエキスでは首イボが取れない理由
ドクダミは、薬効も多彩で、その効能の広さから別名「十薬」(10種類の薬効がある薬)と呼ばれています。
日本薬局方には「ジュウヤク」という名称で、便通薬や慢性皮膚疾患に利尿、消炎薬として煎じて使用すると記載されています。
慢性皮膚疾患にも効果がある…というのは、確かに、湿疹などの皮膚炎や炎症には効果がありますが、炎症を抑えるだけでは首イボは取れません。
さて、一般的に首イボに効果があるという成分を医学的な根拠を考えながら検討してきましたが、やはり、首イボが本当に取れるとうたわれている成分
・ハトムギ
・杏仁オイル
・ドクダミ
には、「皮膚の良性腫瘍」である首イボが取れる根拠はないと言えます。
では、本当に首イボを取ることができる成分は全くないか……というと、現在日本で手に入るクリームなどでは「取れるものはない」と断言できます。
医師が使うことのできる薬においては、イボを取ることができる可能性を秘めている成分がありますが、その成分は、非常に肌への刺激が強く、コントロールの難しいものです。
皮膚科専門医である私も、実際に使うのを躊躇する成分です。
でもいつの日か、こういった成分が安全に誰でも使えるようになり、首イボがクリームで取れる時代がくるといいなと思っています。
首イボ治療方法のオススメは「mikoメソッド」
今回ご説明した首イボが良性腫瘍の場合は、首イボが一回の治療で取れる「mikoメソッド」がオススメです。
mikoソッドでの首イボ治療例
40代女性の首イボ治療例
30代男性の首イボ治療例
70代女性の首イボ治療例
mikoメソッドの口コミ
ネット上では、1000件以上の口コミをいただいているので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
その他の治療方法については、「首イボはなぜできる?原因と治療方法を医師が解説」の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
今回は、良性の皮膚腫瘍であるイボのお話をしましたが、ウイルス性のイボの場合はヨクイニンの効果がある場合もあります。詳細は、「ヨクイニン(ハトムギエキス)で首イボが取れない?医学的根拠とは」の記事も参考にしてみてくださいね。
また、mikoメソッドについての詳細や予約方法については、「首のぽつぽつを除去!mikoメソッドとは」をご覧ください。