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顔などの肌にできる「かゆくない赤いポツポツ」の正体とは?

血管腫

鏡をふと見たとき、頬や首もとにぽつりと赤い点があるのに気づいたことはありませんか。

かゆみや痛みはないものの、ファンデーションでも隠しきれず、何となく目についてしまう。この赤いポツポツが、いつの間にか数を増やしていると、不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

このような赤い発疹の多くは、「血管腫(けっかんしゅ)」と呼ばれる良性のできものです。老若男女を問わず、体質や肌質により自然とあらわれることがあり、決して珍しいものではありません。

本記事では、かゆみや痛みのない赤いポツポツの正体や原因、治療法について、写真や症例を交えながら詳しくご紹介します。

正しく知ることで、必要以上に心配せずに、適切な対処ができるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

赤いポツポツ=血管腫かもしれません

首イボ 血管腫
かゆみや痛みはなく、ふとしたときに気づくことが多いこの変化、それは「老人性血管腫」や「チェリースポット」とも呼ばれる、血管腫(けっかんしゅ)の可能性があります。

血管腫の特徴

血管腫には下記のような特徴があります。

・見た目は赤く、直径1~3mm程度の小さな点状~半球状の膨らみ
・平らなものもあれば、やや盛り上がりのあるものもある
・痛み・かゆみなどの自覚症状はない
・加齢とともに数が増えやすく、年齢を重ねると多発するケースもある

見た目がホクロに似ていることから、「赤いホクロ」と認識される方も多いですが、血管腫は皮膚内の毛細血管が増殖することによって生じることが多いです。

血管腫ができる原因

血管腫ができる明確な原因は、現代の医療でもすべてが解明されているわけではありません。
しかし、以下のような要素が関係していると考えられています。

加齢:40代以降に発症することが多い
体質・遺伝傾向:家族に血管腫が多い方はご自身にもできやすい傾向にある
肌への慢性的な刺激や外傷:虫刺されやニキビ跡、小さな擦過傷などから発生することも
ホルモンバランスの変化:特に女性では更年期以降に増える傾向があります

血管腫は放置しても基本的に健康上の悪影響はありませんが、数が増えたり、化粧で隠しきれない場所に出てくると、美容的なお悩みにつながることがあります。

赤いポツポツのレーザーによる治療

血管腫は、残念ながらスキンケアや塗り薬では改善が期待できません。
自然に消えることもほとんどなく、気づかないうちに数が増えたり、徐々に盛り上がってきたりすることもあります。
血管腫に対して医学的に効果が認められているのはレーザー治療です。

レーザー治療の仕組み

血管腫治療には、赤い色に反応する特殊な波長のレーザーを使用します。
レーザーの熱エネルギーが血管内のヘモグロビン(赤い色素)に吸収され、血管を破壊します。
その結果、赤い色が徐々に黒っぽく変化し、やがて皮膚の代謝とともに消失していきます。

痛みやダウンタイムについて

照射時には、一瞬輪ゴムで弾かれるような「パチッ」という刺激がありますが、我慢できる程度の軽い痛みです。
施術後にテープを貼るなどの保護も不要で、ダウンタイムもほとんどありません。

治療回数の目安

血管腫の大きさや患者様の肌質によって、1回で効果が出る場合もあれば、2〜3回の治療を要するケースもあります。
3回治療をしても取れない場合は、手術が必要な可能性があります。

miko先生のワンポイントアドバイス

血管を治療することができるレーザーのため「赤ら顔」も治療が可能です。
頬が赤い、イトミミズのような細い血管が頬に見える……このようなケースでは、レーザー治療が効果的です。

赤ら顔

※(2023年7月現在、FLALUクリニック東京院、大阪院では赤み治療は行っておりません。お近くの皮膚科を受診してください。ご理解の程、どうぞよろしくお願いいたします)

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