アクロコルドン(軟性線維腫)はなぜできる?原因・できやすい部位・正しい治療法を解説
首元やワキ、胸元にできる“小さなポツポツ”。
「かゆみも痛みもないのに、鏡を見るたび少しずつ増えている気がする。」
その小さなポツポツの多くは、アクロコルドン(軟性線維腫)と呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。
放置しても問題ないですが、摩擦や紫外線、加齢などが重なると数が増えやすいため、40代以降の方を中心にご相談がとても多いお悩みです。
本記事では、アクロコルドンができる原因・特徴・自分で取ってよいのか・治療方法まで、皮膚科の観点から詳しく解説します。
首やワキのポツポツが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
アクロコルドン(軟性線維腫)とは?

アクロコルドン(軟性線維腫)は、首やワキにできやすい1〜3mm程度の小さな良性腫瘍です。
肌色や褐色から茶色で、皮膚の表面から少しだけ“ぴょこっと”飛び出すような形が特徴です。
医学的に危険な病気ではありませんが、見た目が気になる・ネックレスがひっかかるなどのお悩みで治療される患者さまが多いです。
・年齢とともに増えやすい
・摩擦による刺激で増えることもある
・40代以降での相談が多い
・首、ワキ、胸元、下着のゴム部分などにできやすい
放置しても問題ないケースがほとんどですが、見た目の変化や数の増加により相談される方が非常に多いのが特徴です。
アクロコルドン、3つのタイプ
皮膚科学の分類では、軟性線維腫は大きさや形状により3つに分かれます。
・アクロコルドン(典型的な小さなタイプ):1〜3mm程度で最も多い
・細長いタイプ:2mm〜数mmで細く伸びる形
・下垂性線維腫:1cm以上で柔らかく垂れ下がるタイプ
※いずれも良性で、医学的に危険性はありません。
似た症状との見分けが難しい
首やワキには、アクロコルドン以外にも別の症状があらわれることもあるため、自己判断は難しいことが多いです。
・脂漏性角化症(老人性イボ)
・脂腺増殖症(脂腺腫)
・ウイルス性イボ
・軽微なホクロ
見た目が似ていても治療方法が異なるため、自己判断せずにクリニックの受診をおすすめします。
アクロコルドン(軟性線維腫)ができる原因

アクロコルドンはウイルス性ではなく、摩擦や紫外線、体質などが重なることで発生する良性の腫瘍です。
特に首やワキのように“日常的に動きが多い部位”にできやすい傾向があります。
遺伝体質
アクロコルドンができる、大きな要因のひとつが遺伝です。
・親や祖父母にも首のポツポツが多い
・家族に体質的にイボができやすい人がいる
このような場合、アクロコルドンができやすい体質の傾向があります。
「若い頃はなかったのに、30代・40代で急に増えてきた」という方は、摩擦・紫外線・年齢変化が重なった可能性が高いです。
摩擦刺激
アクロコルドンが増える最大の原因は摩擦による刺激です。
皮膚に繰り返し小さな負担がかかることで、ポツポツができるきっかけになります。
日常で起こりやすい摩擦例
・ネックレスのチェーン
・洋服の襟(ハイネック・タートルネック)
・ブラジャーや下着のゴム
・ワキの服のこすれ
・体を洗う際のボディタオルやスクラブ
・寝ている間の皮膚の擦れ
・手で触る癖
首・ワキ・胸元・ウエスト(下着のゴム部分)にできやすいのは、摩擦との関係が深いからです。
摩擦を減らすだけでも“新しいアクロコルドンの予防”につながるため、体質的にできやすい方は特に注意が必要です。
紫外線
紫外線もアクロコルドンの発生に関係すると言われています。
若い頃に強く日焼けをしていた方の場合、30代〜40代で急にポツポツが目立ち始めることがあります。
紫外線は皮膚のコラーゲンを破壊し、皮膚の“たるみ”や“代謝の乱れ”を引き起こすため、アクロコルドンができやすい環境を助長してしまうのです。
・海やプールでよく焼けていた
・屋外スポーツをしていた
・日焼け止めを塗らない習慣があった
このような生活歴がある方は、紫外線が原因になっている可能性が高いです。
年齢変化
アクロコルドンは加齢に伴う皮膚の代謝変化によっても増えやすくなります。
・皮膚が薄くなる
・コラーゲン量が減る
・ターンオーバーが乱れる
さまざまな変化でアクロコルドンの数が増えることがあります。
ホルモンバランス(妊娠・出産)
妊娠中〜産後にアクロコルドンが増える患者さまは非常に多いです。
ホルモンバランスの急激な変化で、出産前後に首やワキのポツポツが一気に増えたというケースは珍しくありません。
日常のクセ・生活習慣
実は見落としやすいのが「日々のちょっとした習慣」です。
・首元をよく触る
・ボディクリームのときにゴシゴシこする
・マッサージや美容ローラーを首に強く当てる
・香水・オイルを塗る時に摩擦が生じる
皮膚は“蓄積される刺激”に弱いです。
日々の些細な習慣がアクロコルドンの増加につながることもあります。
アクロコルドン(軟性線維腫)ができやすい部位

アクロコルドンは、摩擦が多く、皮膚が比較的薄い部分にできやすい性質があります。
特に次のような部位に集中して見られます。
首まわり
アクロコルドンで最もご相談が多いのが首まわりです。
・ネックレスのチェーン
・洋服の襟(タートルネック・ハイネック)
・髪の毛先の擦れ
・寝ている間の摩擦
こうした日常的な刺激が積み重なることで、首元はポツポツが増えやすい環境になります。
脇(ワキ)
ワキは、皮膚が薄く、衣類との摩擦が強く起きる部位です。
・下着や衣類のこすれ
・汗による蒸れ
・脱毛後の肌の刺激
このような要因が重なり、ワキに小さなアクロコルドンが点在するケースもあります。
胸元・デコルテ
胸元は、洋服や下着が刺激になり、細かいアクロコルドンが複数できやすい部位です。
特にデコルテは紫外線の影響も受けやすく、若い時に日焼け歴がある方は増えやすい傾向にあります。
ウエスト・腹部
意外と多いのが下着のゴムが当たるウエストの部分です。
・ゴムの擦れ
・体をひねる動作の多さ
・皮膚が折れ曲がりやすい位置
このようなことが影響し、腹部にアクロコルドンができる患者さまも多数いらっしゃいます。
太ももの付け根・鼠径部
汗・摩擦が多い部位で、下着のラインや衣類の縫い目が当たる部分にできやすい傾向があります。
アクロコルドン(軟性線維腫)は自分で取ってもいいのか
結論として、アクロコルドンを自分で取ることはおすすめできません。
首やワキにできる1〜3mmの小さなポツポツは、引っ張れば取れてしまうこともありますが、以下のようなリスクが高いため注意が必要です。
爪切り・ハサミで切るのは危険
患者さまからよくお聞きするのが、「爪切りで切ってみた」「ハサミで取ってしまった」「ネックレスに引っかかって取れた」というケースです。
しかし、これらの方法には次のようなリスクがあります。
・感染や化膿のリスク
・出血・傷跡・色素沈着が残りやすい
・ウイルス性イボだった場合、周囲に広がる危険性がある
特に首の皮膚は薄くデリケートなため、自己処理はおすすめできません。
ぴょこっとしたタイプは“取れやすい”が、それが問題になることも。
アクロコルドンの中でも、皮膚から細く伸びているタイプは引っ掛かると自然に取れてしまうことがあります。
しかし、自然に取れたとしても根元の細胞が残っていれば再発する可能性が高いため、根本的な解決にはなりません。
「イボコロリ」はアクロコルドンには効かない
市販薬の代表としてよく名前が挙がる「イボコロリ」。
ウイルス性イボに有効な薬剤ではありますが、アクロコルドンには効果が期待できません。
・アクロコルドンはウイルス性ではない
・角質だけを溶かす作用では十分に除去できない
・むしろ皮膚トラブル(ただれ・赤み)の原因になることもある
そのため、効果が出なかったり、逆に肌トラブルを起こして受診されるケースもあります。
アクロコルドン(軟性線維腫)の治療方法
アクロコルドンは、市販薬やセルフケアでは除去できないため、クリニックでの治療をおすすめしています。
治療方法にはいくつか種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ここでは代表的な3つの治療法を解説します。
① 液体窒素(保険診療)
もっとも身近な治療法が、皮膚科で行われる液体窒素による冷凍凝固です。
綿棒に−196℃の液体窒素を付け、イボに数秒〜十数秒あてて凍結させます。
■ メリット
・保険適用のため費用が抑えられる
・近隣の皮膚科でも受けやすい
・ウイルス性イボにも対応できる
■ デメリット
・治療時に痛みがある
・色素沈着(茶色い跡)が残りやすい
・小さなアクロコルドンが多数ある場合、治療に時間がかかる
・複数回の治療が必要になるケースがある
■ 治療回数・経過
1〜2週間おきに数回通院するのが一般的です。
ただし、首イボの場合は“盛り上がりがなくなっても色素沈着として色が残る”リスクが高いです。
② 炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、イボにレーザーを照射して蒸散させる治療です。
大きめのイボや脂漏性角化症(老人性イボ)に向いています。
■ メリット
・1つずつ確実に除去できる
・やや大きめ・平らなイボに適している
・顔の脂漏性角化症治療に特に有効
■ デメリット
・自費診療のため、数が多いと高額になる
・首の小さなアクロコルドン多数には非効率
・深く削りすぎると跡が残る可能性がある
■ 治療時間
1つにつき数分程度で治療が可能です。
③ コールドメス法(mikoメソッド)
FLALUクリニックで最も選ばれている治療です。
アクロコルドンの多くは1〜2mmの非常に小さな良性腫瘍です。
こうした細かい首イボ治療に特化して改良されたのが、当院のmikoメソッド(コールドメス法)です。
これは、Dr.mikoが「より痛みが少なく、跡が残りにくく、短時間で多数個を安全に治せる」という基準で改良してきた治療法です。
■ mikoメソッドの特徴
・最大150個のイボ治療が可能
・麻酔クリームの使用で痛みを大幅に軽減
・1mm以下の微細なアクロコルドンにも対応
・根元からしっかり除去するため再発しにくい
・液体窒素より色素沈着のリスクが低い(※個人差あり)
・首・ワキ・胸元・腹部など幅広い部位で施術可能
■ なぜ多数の首イボに適しているのか?
・多数個に液体窒素:強い痛み+跡が残りやすい
・多数個に炭酸ガスレーザー:費用と時間が非常に大きい
・mikoメソッド:短時間・低負担・跡が残りにくい
首イボ・軟性線維腫の治療法として、コストパフォーマンス・仕上がり・治療時間のバランスが最も優れている治療といえます。
どの治療が合うかは、医師の診断が必要
首やワキのポツポツは種類が非常に多く、“見た目が似ているだけで治療法が全く異なる”ことがよくあります。
まずはFLALUクリニックにご相談ください。

