イボコロリは効くの？正しい使い方と注意点を皮膚科専門医が解説
「手や足のイボが気になるけれど、病院に行くのは面倒」
そんなときに手に取る方が多い市販薬が「イボコロリ」です。
テープを貼るだけでイボが取れるという手軽さから人気がありますが、実は“使ってよいイボ”と“使ってはいけないイボ”があることをご存じでしょうか？
この記事では、イボコロリの種類や成分、効果的な使い方、使用を避けるべきケース、さらには皮膚科での治療が必要なイボについて、丁寧に解説します。
イボコロリとは？成分と作用について
画像引用：横山製薬株式会社
「イボコロリ」は、ウイルス性のイボや魚の目、タコなどをやわらかくし、少しずつ剥がれやすくする市販薬です。
主成分はサリチル酸で、角質をやわらかくする作用があり、薬剤が浸透することでイボの芯に働きかけます。
テープタイプと塗り薬タイプの違い
イボコロリには大きく分けて2種類があります。
・テープタイプ：サリチル酸50％配合。病院で処方されるスピール膏と同じ濃度
・塗り薬タイプ：サリチル酸10％配合。患部に1日数回塗るタイプ
テープタイプの方が成分濃度が高く、厚い角質によりしっかり浸透します。
手のひらや足裏などの水に濡れたり、衣類で擦れたりする部位にはテープタイプが適しています。
イボコロリが効果を発揮する“イボ”
イボコロリはすべてのイボに効くわけではありません。
イボコロリを使用してよいイボと、使用を避けるべきイボを理解しておくことが大切です。
効果が期待できるのは「尋常性疣贅」
ウイルス性イボのひとつである尋常性疣贅（じんじょうせいゆうぜい）は、イボコロリが有効な代表的な症例です。
尋常性疣贅は手足の裏にできやすく、皮膚が硬く盛り上がるのが特徴です。
皮膚科学会のガイドラインでも、サリチル酸の外用治療は有効とされています。
イボコロリの正しい使い方と効果の出方
画像引用：横山製薬株式会社
貼るタイプの使用方法
貼るタイプのイボコロリは、患部にしっかり密着させるように貼ってください。
3〜7日間継続して使用することで、角質がやわらかくなり、自然にはがれやすくなります。
イボがふやけてきても、無理にはがそうとせず、自然に浮き上がるのを待ちましょう。
塗るタイプの使用方法
塗るタイプは、1日数回、患部に直接塗布します。
角質の状態を見ながら、数日〜1週間ほど続けて様子をみてください。
使用の注意点
・テープがずれると健康な皮膚にサリチル酸が触れ、かぶれや炎症の原因になるため、しっかり密着させてください。
・顔や首、粘膜には絶対に使用しないでください。
イボコロリで効果がなかった場合は皮膚科へ
ウイルス性イボであっても、イボコロリで効果が見られないケースもあります。
その場合は、無理に続けず皮膚科の受診をおすすめします。
顔や首のイボにはクリニックでの治療がおすすめ
顔や首にできるアクロコルドン（スキンタッグ）や脂漏性角化症（老人性イボ）などは、イボコロリでの改善は期待できません。
逆に、皮膚トラブルにつながる可能性もあるため、使用はしないでください。
FLALUクリニックでは、これらのイボに対応した治療メニューを複数ご用意しています。
FLALUクリニックのイボ治療メニュー
FLALUクリニックでは、mikoメソッドによるイボ治療と、炭酸ガスレーザーによるイボ治療を主に提供しています。
mikoメソッドによる首イボ除去
皮膚科医として25年、首や体のイボの治療を試行錯誤した結果、これらをすべて満たせる治療法を編み出し「mikoメソッド」と名付け、15年以上前から施術を行ってきました。
・1回の治療で150個までの治療が可能
・良性の2mm以下のイボなら確実に治療できる
・傷やシミになる可能性が低い、安全な治療である
この3つがmikoメソッドの大きな特徴です。
炭酸ガスレーザーによる顔イボ治療
炭酸ガスレーザーとは、「CO2レーザー」とも呼ばれている機械で、医療用メスのように盛り上がったイボをレーザーで切ったり削ったりして取ることができます。
数ある炭酸ガスレーザーの中で、当院ではフラクショナルタイプの治療ができるモデルを採用し、通常の炭酸ガスレーザーより安全に、傷になりにくく、キレイにイボ治療ができます。
イボでお悩みの方は、まずはFLALUにご相談ください
市販薬で改善しないイボや、部位的に使用が難しいイボは、自己判断せずに皮膚科に相談することが大切です。
FLALUクリニックでは、スタッフによる無料美容相談も承っています。
「このイボ、市販薬で取れる？」「そもそもイボなのか分からない…」といった疑問も、無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。
